楽しいイタリアドライブ時に知っておきたいのがイタリアの交通ルールや交通事情。 普段運転に慣れている方、特に交通量の多い地域での運転に慣れている方なら違和感は少ないと思いますが、やはり異国。日本とは違う気を付けたいルールもあります。 出発前に知っておくだけでも安心です。体験談と個人的な感想あり。
目次:
1.主な交通ルール
①右側通行|②法定速度|③シートベルト|④チャイルドシート|⑤飲酒運転|⑥携帯電話|⑦クラクション|⑧ラウンドアバウト|⑨ZTL進入禁止区域|⑩踏切|⑪駐車場|⑫高速道路|⑬ガソリンスタンド|⑭道路標識いろいろ
2.イタリアドライブ事情
日本とは逆なので、特に右左折時は慎重に。
速度の単位は日本と同じキロートル表示です。高速道路:130キロ|居住地/一般道:50キロが多い。
イタリア人のみなさんは基本かっ飛ばします。高速道路ではたぶん200キロ近い(私調べ)ただし運転がうまい!
前後座席すべて着用義務あり。
4キロ未満:後ろ向き後部座席にインファントシート
3歳未満または150センチ未満:チャイルドシート/ブースターシート
飲酒運転は禁止です。一般ドライバー:血中濃度0.5g/リットル以下。
でも、ワインなどを飲んでレストランから車で出ていく人達は・・・います。
運転中のスマートフォン、パソコン、タブレットなどのデバイス使用禁止。ハンズフリーでの使用は可。
違反は、EUR1700+1週間~2か月の免停。
市街地でのクラクションは禁止と法律で定められています。 が、あちこちでクラクションが聞こえます。
信号のない円形の交差点です。青地に3つの白い矢印がサインです。
入る時:左側を見てください。既に中にいる車が優先ですので徐行しましょう。一時停止ではなく徐行です。左ウインカーを出します。
出る時: 円形の道路をぐるっと回り、行きたい方向の出口の手前で右ウインカーを出します。
自他ともに認める方向音痴の私はGarminのカーナビを日本から持参しました。ナビ用のイタリアの地図はインターネット上にナビ専用のものが無料で公開されているのでそれをSDカードに入れて利用しました。
ナビはとてもよく出来ていて、ラウンドアバウトが近づくとナビの中のお姉さんが「〇キロメートル先、ロータリーがあります」、「〇番目の出口を右です」のように案内してくれるので、画面表示と併せて確認してきちんと出入りでき安心でした。
「いーち、にー・・」と通りすぎるロータリー出口を数えながら走ると間違えませんよ。
歴史的建造物の多いイタリア各都市の中心部に車で乗りいれるには許可証が必要です。入り口にはカメラが設置されており、許可証無しの車輛で入ると必ず見つかります。レンタカーでも容赦ありません。
赤い〇にZTL(Zona Traffico Limiatto)と標識が目印です。
ZTLの標識に時間や曜日などが書かれている場合もありますので、表示をよく確認してください。
一方通行の道路に入り込み、ZTL進入禁止時間帯の開始時刻5分前!に迷い込んでしまった時は冷や汗が出ましたが、なんとか時間内に街を脱出出来たらしく、2年たった今でも違反請求は来ていません。
一旦停止しない。止まったら後ろから追突の危険です。
イタリアの街の中心に多い”縦列駐車エリア”は私にとっては鬼門のため近寄りませんでしたが、駐車場はあちこちにあります。枠が色別に区分けされていますので覚えておきましょう。
白枠線の場合:無料です。時間制限がある場合があります。その場合は標識に「60分」のように時間が表示されています。
黄枠線の場合:駐車禁止です。住民などの登録車輌や優先車輌用ですので絶対に駐車しないようにしてください。
青枠線の場合:有料です。近くに券売機がありますので、必ず確認しましょう。無料時間帯がある場合もあります。
マラネロのフェラーリ博物館の駐車場にある券売機
投入金額によって駐車可能な時間が決まります。コインを入れ、確定ボタンを押すとチケットが出ます。そのチケットを車のダッシュボード上など外から見てわかる場所に置いておきましょう。
サンマリノ共和国の駐車場券売機
日本と同じで、高速道路関連の案内は緑地に白文字です。
レンタカーの場合は、高速入り口で券を取り出口で料金を支払う都度払いでの利用となります。Telepassレーンは日本でいうETCレーンですのでレンタカーでは利用しないでください。
料金支払い方法は現金・クレジットカードが可能です。支払い方法によって進入レーンが異なるので気を付けましょう。レーンごとに支払い方法が絵が描いてあるのでイタリア語が分からなくてもOK。
【参考】イタリアレンタカー体験記 【高速道路編 | ガソリンも入れてみた】
フルサービス(Selvito)とセルフ(Self)があります。
ガソリンのことはベンジーナBenzinaや、Senza Piomboなど、ディーゼル軽油はディーゼルDeselと表示されています。
料金支払い方法は現金・クレジットカードが可能です。
私はガソリンを間違えたくないことと覚えたイタリア語を使いたいことを理由にいつもフルサービス一択です。
【参考】イタリアレンタカー体験記 【高速道路編 | ガソリンも入れてみた】
停止
道路にくぼみあり
駐車場あり
進入禁止
追い越し禁止
最高制限速度
最低速度
左右どちらかを通行せよ
左を通行せよ
標識がたくさん
イタリアレンタカーをしてみて思ったことをまとめました。
イタリアの真ん中辺にあるボローニャ空港を起点に、モデナやアドリア海に面したリッチョーネやミザノ・アドリアーティコ近辺の高速道路や一般道路を走りました。このあたりはイタリア初心者にも走りやすいと思います。
マニュアル車がとても多く、オートマ車の選択肢が非常に少ないです。料金もかなり違いオートマ指定にすると値段が倍以上変わることもあります。出来ればマニュアル車を運転できればいいのですが、どうしてもオートマ車でないと運転できない場合は、なるべく早めの予約をおすすめします。
ただ台数に制限があるため、前の契約者が返さなかったりして、予約しておいても当日マニュアル車しかないこともあります。私は、一年前からオートマ車を予約してきちんと予約時間に行ったのにもかかわらず、「オートマは無いから他の車はどう?」と言われました。オートマ車が少ないイタリアならこんなこともあるだろうと予想し他社でも予約をしておいたのでそちらで無事に契約できました( ̄▽ ̄)
これはマニュアルとオートマのハイブリッド車。適宜好きな方に切り替えができました。
日本出発前には、イタリアで運転するなんて命知らずとか本気?などと心配しかされませんでしたが、実際に運転してみると運転しやすくイタリアでレンタカーを楽しめました。
高速道路の各レーンは、のんびりゆっくりレーン、真ん中レーン、秒で車が消えていくレーンと見事に分かれていて、日本のように追い越し車線を延々と時速80キロで走り続ける車や、流れを完全に無視して後ろから煽りまくる車は一度も見かけず出会いませんでした。追い越し車線を走っていても後ろから速い車がくるとさっとよけてまた戻ります。私の天敵である東京の首都高や関西東海某所よりも走りやすいと思いました。
ランボルギーニやフェラーリやマセラティがうじゃうじゃ走っている?と期待していましたが、マラネロ近郊以外では見なかった・・・
FIATや小型の日本車を見かけることが多かったです。バイクの国なので大型バイクのライダーたちも多かったです。
住宅街や市街地の道路はアメリカ本土と比べると狭く、東京都心の住宅街を走るのとなんら変わりません。
私はホテルの地下駐車場のかろうじて一台分のスペースに止められず、ホテルのオーナーに駐車を頼んでいました。下り坂の車一台分の狭いレーンをバックで下がり、数度切り返しをしてピタッと止められるイタリア人の運転テクニック・・・
私以外の車にはウインカーがついていませんでした。
というのは冗談ですが、他の車にはついていないのでは?と思ったほど、ウインカーを出す車がいませんでした。高速道路でも。
それなのに、横断歩道に人がいる場合車はきちんと停止します。これだけは素晴らしい!
渋滞時に、1車線のはずの道路になぜか器用に2台並んで走っていたり、そもそも道路上の白線自体が消えていて何車線道路かわからなかったりの場所がありました。
ボローニャ警察に配車された「ウーラカンポリツィア」のパトロールを見たかったのですが、見かけなかった・・残念。主な仕事は、移植用臓器の緊急運搬に利用するためらしく、冷蔵機能や真っ先に駆け付けるとき用のAEDも常備しているらしいです。
でも、これが急加速で接近してくるのをバックミラーで見たら、心当たりのある人は違う意味で心臓止まると思う。
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